世界38の国と地域で翻訳が決定し、イギリスで70万部超のベストセラーになっている柚木麻子さんの『BUTTER』。著者の柚木麻子さんは、イギリス最大級の書店チェーンが選ぶ「WaterstonesBook of the Year 2024」を日本人で初めて受賞したことが話題となりました。
『BUTTER』の英訳を担当したのは、手掛ける日本文学が次々とイギリスで話題となっている翻訳家ポリー・バートンさん。
海外での日本文学の広まりの中心にいるお二方の視点を通して、読者が日本文学から得る共感、海外の読者がどのような点に興味をもつのか、「共感」をテーマとして広くお話を伺います。
【日時】2026年1月22日(木) 18:30~20:00
【場所】神田明神ホール(千代田区外神田2-16-2 神田明神文化交流館2F)
【主催】文化庁・一般財団法人 出版文化産業振興財団
【協賛】一般財団法人 新潮文芸振興会
【対象】どなたでもご参加いただけます
【定員】300名(先着順)
【参加費】無料
【言語】日本語+英語(逐次通訳つき)
【講師】
柚木麻子
1981(昭和56)年、東京生れ。2008(平成20)年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、2010年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。2017年に発表した『BUTTER』は世界38ヶ国以上で翻訳が決定し、2024(令和6)年に刊行されたイギリス版(ポリー・バートン訳)は大手書店チェーンWaterstonesが選ぶ「Book of the Year2024」や、「The British Book Awards 2025」(Debut Fiction部門)などを受賞。ほかの作品に『ランチのアッコちゃん』『あいにくあんたのためじゃない』などがある。
ポリー・バートン
英国在住の作家、日本文学・ノンフィクションの翻訳家。翻訳作品には柴崎友香『春の庭』、津村紀久子『この世にたやすい仕事はない』、金井美恵子『軽いめまい』、柚木麻子『BUTTER』、松田青子『おばあちゃんたちのいるところ』などがある。 また、エッセイ『Fifty Sounds』、『Porn: An Oral History』の著者でもあり、 2026年には小説『What am I, a Deer?』を刊行予定。
【通訳】
手嶋優紀
東京で生まれ、4歳からロサンゼルスで育つ。カリフォルニア大学卒業。映像(NHK WORLD等)・広告・メディアの翻訳・英語監修を15年手がけ、現在は主に文芸翻訳を行う。翻訳作品に、辻村深月著『ツナグ』『ツナグ 想い人の心得』、木村紅美著『あなたに安全な人』、八木詠美著『休館日の彼女たち』、綿谷りさ著『嫌いなら呼ぶなよ』、黒柳徹子著『続 窓ぎわのトットちゃん』などがある。第5回JLPP翻訳コンクール英語部門優秀賞受賞
※この講演は文化庁 「未来のトップアーティスト等の国際的活動支援事業」の一環として開催されます。